日々の生活で活用するコンビニエンスストア。
食べ物はもちろん、生活用品が充実しているため利用する機会も多いかと思います。コンビニで支払いをする際、現金で支払うのではなく、クレジットカードを利用すると、ポイントも入ってお得に買い物をすることができます。
利用するコンビニの種類は、人それぞれ。実際利用するコンビニは、家や職場の近くにあるお店が主になることが多く、「セブンイレブンが好きだけど、近くにない」という利用でほかのコンビニを利用することも多いですよね。旅先や移動の途中など、目についたコンビニを利用することもあります。
コンビニブランドに左右されず、一番得する状態を作るポイントカード、クレジットカード構成をご紹介します。
クレジットカードのチョイスは、その人の利用状況やよく使うお店によって変わりますが、今回はコンビニ特化型の組み合わせです。今回の対象は5大コンビニ、「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」「サークルKサンクス」「ミニストップ」です。
セブンイレブンで得するクレジットカード・ポイントカード構成
セブンイレブンと言えばnanacoポイントが貯まる「nanacoカード」が思い浮かびますが、そのほかにも「ANAカード」で決済するパターンが考えられます。
ANAカードで支払う場合
セブンイレブンの支払いでANAカードを利用すると、決済額に応じてANAマイルが還元されます。ANAカードにはいくつもの種類があり、それぞれの種別でマイル還元率が異なります。
- ANA一般カード(ANA VISA Suica、ソラチカカード等):マイル還元率0.5%
- ANAゴールドカード(ANAワイドゴールド、ANAダイナース等):マイル還元率1%
- ANAプレミアムカード(ANA VISA プラチナ、ANAダイナースプレミアム等):マイル還元率1.5〜2%
ちなみに、ANA一般カードでも移行手数料(年間6000円)を支払えばマイル還元率1%を実現できます。しかし、ANAゴールドカードの差別化を図るため、以下では0.5%で計算していきます。また、ANAプレミアムカードについては、スタンダードなANAプレミアムカード(VISA・JCB)の1.5%で計算していきます。
ANAカードで支払うと、ANAカードマイルプラスというボーナス特典がある
セブンイレブンでANAカード決済すると、決済額に応じたマイル還元とは別に、ANAカードマイルプラスによるマイルも貯まります。ANAカードマイルプラスでは200円毎に1マイルが還元されます。カード種別によって変化しないため、一律で0.5%の還元となります。
iDやQUICPayでの支払いでもOK
ANAカードに付帯しているiDやQUICPayで支払った場合でもマイルプラスの特典対象です。
例:1000円の買い物をした場合
nanaco | ANA一般 | ANAゴールド | ANAプレミアム | ||
---|---|---|---|---|---|
nanacoポイント | 10ポイント | マイルに移行で 5マイル |
– | – | – |
決済マイル還元 | – | 5マイル | 10マイル | 15マイル | |
ANAカード マイルプラス |
– | 5マイル | 5マイル | 5マイル | |
合計獲得 | 10ポイント | 5マイル | 10マイル | 15マイル | 15マイル |
nanacoで決済するよりも、ANAの一般クレジットカードで支払う方がお得です。
nanacoカードで支払う場合
セブンイレブンの公式ポイントカードである「nanaco」カードは、利用額100円につき、1nanacoポイントが貯まります。(1%)これはあくまで買い物をしたときに付くポイントですので、それとは別にnanacoにチャージする際にも、ポイントを得ることができます。
nanacoは税金も支払い可能
また、nanacoカードでは、住民税や自動車税などの税金を支払う事ができます。通常、現金で支払いすることがほとんどですが、nanacoカードで支払うことにより、クレジットカードからのチャージポイント(0.5%〜)を得ることができます。Tポイントや楽天ポイントは税金の支払いに充てられないため、セブンイレブン+nanacoをうまく活用しましょう。
nanacoにチャージでポイントが付くクレジットカードの例
クレジットカード | チャージ時還元率 | 年会費 |
---|---|---|
リクルートカード(JCB) | 1.2% | 無料 |
楽天カード(JCB) | 1.0% | 無料 |
Yahoo!JAPANカード(JCB) | 1.0% | 無料 |
楽天プレミアムカード | 1.0% | 10,000円 |
セブンカード・プラス | 0.5% | 初年度無料、次年度500円 (年間5万利用で翌年も無料) |
JMBローソンPontaカードVisa | 0.5% | 無料 |
TSUTAYA Tカードプラス(JCB) | 0.5% | 初年度無料 次年度500円 (年間1回以上の利用で翌年も無料) |
MUFGカード ゴールド(JCB) | 0.5% | 初年度無料 次年度2,057円 |
ファミマTカード | 0.5% | 無料 |
チャージ=クレジットカード利用における還元ですが、普通の買い物と違い、チャージ時の還元率が異なるカードも存在します。還元率で見ると、オススメなのがリクルートカードです。1.2%の還元率により、買い物時のポイント付与1%とあわせて2.2%のポイントを貯めることができます。
セブンイレブンの公式カードである「セブンカード・プラス」が0.5%と微妙な水準なのがちょっと気になりますが、セブンカード・プラスは、年間100万円の利用で、年会費無料のゴールドカードになる、という性質を秘めていますので、ゴールドカードをめざす人は、セブンカード・プラスのチョイスもありですね。
セブンイレブンは、ポイント還元率だけではなく、「nanaco対象商品」で使い分けるべき
nanacoでは、お茶やお弁当など、特定の商品に対してボーナスnanacoポイントを発行していることがよくあります。例えば、緑茶、カルピス、コーラなどの飲料を買う際、nanacoポイントが10ポイント、別にもらえます。
通常、20ポイントもらうには2000円の買い物をしなければいけないわけですから、「特定の商品に対してnanacoカードを使う」は、高ポイントゲットとしては、一撃必殺ともいえます。
セブンイレブンで買い物をするときにお得になるカード、まとめ
- ANAゴールドカードで支払い…クレジット1%+ボーナスマイル0.5%のマイル還元
- ANA一般カードで支払い…クレジット0.5%+ボーナスマイル0.5%のマイル還元
- リクルートカードからnanacoにチャージして、nanacoで支払い…2.2%
- nanacoのボーナスポイントが付く商品は、無条件でnanaco払いがオススメ
- 税金はクレジットカード経由でチャージしたnanacoで支払うとお得
- 通常の買い物は、ANAカードでのクレジット支払いがオススメ
ローソンで得するクレジットカード・ポイントカード構成
ローソンの提示ポイントは2種類あり、「Pontaポイント」と「dポイント」のいずれかが貯まります。Pontaポイントは、リクルートポイントと総合乗り入れのポイントです。貯めたポイントは、リクルートのサービスであるじゃらんやホットペッパー、美容室予約のホットペッパービューティーなどで利用が可能です。また、ローソンはdocomoのdカードの提携も行っています。
ローソンでお得にポイント還元を受けるには「ローソンPontaカードVisa」または「JMBローソンPontaカードVisa」を発行しましょう。いずれも年会費無料です。
ローソンPontaカードVisaを利用する
ローソン店頭の買い物でクレジット利用すると、Pontaポイントが100円(税抜)ごとに2ポイントたまります。
JMBローソンPontaカードVisaを利用する
JMBローソンPontaカードVisaなら、JALのマイルが200円(税込)ごとに1マイルたまります。JALマイルを貯めたい場合は、こちらのカードにしましょう。
JMBローソンPontaカードVisaを提示して、ほかのクレジットカードで支払う
JMBローソンPontaカードVisaは、利用しなくても提示だけでポイントが貯まります。提携ポイントであるリクルートポイントが1%還元です。または、dカードの提示では、dポイントが1%還元です。
提示ポイントをもらいつつ、還元率1%以上のクレジットカードで支払いをすれば、2%以上の還元率となります。
ローソンでnanacoカードを利用して支払う
nanacoカードは、QUICPayの機能を付加することができるため、nanacoカード1枚あるだけで、あらゆるコンビニで活用することができます。セブンイレブンの場合はnanaco払い、それ以外はnanacoカードでタッチするQUICPayと財布の中身もスリムにできるためオススメです。
リクルートカードの場合、1.2%還元のQUICPayとなります。
ローソンで買い物をするときにお得になるカード、まとめ
- ローソンPontaカードVisaは、カード払いで2%還元
- JMBローソンPontaカードVisaは、カード払い200円につき1マイル
- カード提示+ほかのカードで支払うコンボも有効(2%以上)
ファミリーマートで得するクレジットカード・ポイントカード構成
ファミリーマートといえば、Tポイントです。Tポイントカードはレジで提示すると、商品代の0.5%が還元されます。1000円のお会計で、5円相当ですね。
しかしながら、お弁当やお茶など、特定の商品によっては、ファミマTカードの提示に限り、30ポイントなどがボーナス付与されます。この恩恵を得るためには、通常のTポイントカードやTSUTAYAカードではなく、ファミマTカードをチョイスしましょう。
ファミマTカードは、ポケットカードが発行するファミリーマート利用者向けのクレジットカードです。取得難易度は低く、申し込みがしやすいカードの1つです。
ファミマTカードのメリット
ファミマTカードの特長は、まずはなんと言っても年会費が完全無料です。入会時の初年度はもちろん、2年目以降も永年無料です。維持費を抑えたい、クレジットカードの年会費に抵抗があると言う人にオススメなカードです。
また、ファミマTカードは、ファミリーマートの利用時に、とても得をする場合があります。
お弁当やお茶など、特定の商品が20ポイントや30ポイントといったボーナスTポイント対象であることが多いです。通常のTポイントカードではこの恩恵を受けられないため、ぜひファミマTカードの発行をオススメします。
還元率1%のクレジットカードの利用で30ポイントを獲得するには、6000円の利用に相当します。
ファミマTカードの罠・落とし穴
リボ払いの支払額を見直そう
ファミマTカードは、通常のクレジットカードのような「分割払い」ができません。ミニマム・ペイメント(最少支払金額)以上で支払う、残高スライド元利定額リボルビング払い方式のクレジットカードです。
この支払金額は自由に決められます。いわゆる「リボ払い」ですね。この支払金額はカード限度額と同等に扱われる「ずっと全額支払い」に設定しておけば、いくら使用したとしても一回払いのカードとなり、手数料が発生することはありません。
カードを発行した段階では、このリボ払いとなる金額が決められているため、強制的に分割による手数料が発生してしまう場合があります。少額でも、なんだかいやな感じですよね。
必ず設定額の確認と変更を行いましょう。
カード利用の返済方法を見直そう
また、カードの返済方法は「店頭支払いコース」と「口座引落しコース」の2つがあります。
デフォルトでは、店頭支払いコースとなっており、実際にファミマに行って直接支払う、という非常に面倒な仕様です。こちらもネットや電話で変更することをオススメします。
このような、面倒なデメリットはいくつかあるものの、いずれも最初に設定変更さえしてしまえば、一般的なクレジットカードと同様の使い勝手になります。ひと手間かけて、返済額と支払い方法の変更を行いましょう。
支払いがJMB WAONの場合
JALマイレージのJMB WAONで支払った場合、200円(税込)につき2マイル貯まります。JALでマイルを貯めている人はこちらの支払い方法の方がよさそうです。
ファミリーマートで買い物をするときにお得になるカード、まとめ
- 提示のポイントが0.5%、支払いを別なカードにして1.5%以上の還元
- ファミマTカードは、特定の商品でボーナスポイントが入る
- 支払額と返済方法をデフォルトから変更する
- JMB WAONで支払うと、JALマイルが1%還元
- Tポイントを提示しつつ、ファミマTカード以外のカード払いがベター
サークルKサンクスで得するクレジットカード・ポイントカード構成
サークルKサンクスでは、提示ポイントとして楽天ポイントが貯まります。楽天が発行するポイントですね。
オススメは、スマホで楽天系のアプリを使って提示です。楽天市場、楽天ポイントなどいくつかのアプリが対応しています。起動すればバーコードが表示されますので、それを提示すればOKです。財布の中からカードを1枚間引けるため、アプリでの管理がオススメです。
サークルKサンクスは、2017年からファミマに順次統合となるため、今後はTポイントに統合されるものと予想されます。2017年9月前後は、統合過渡期のため、Tポイントと楽天ポイントのいずれかを提示で貯められる状態となっています。
支払いは1%以上の還元カードを使いましょう。
リクルートカードにひも付けて発行するnanaco Quick payで支払えば、1.2%貯まります。合計で1.7 %の還元です。
サークルKサンクスで買い物をするときにお得になるカード、まとめ
- 楽天ポイントカード、またはアプリの提示で1%還元
- Tポイントも使える店舗も混在、その場合は提示が0.5%還元
- 支払いはクレジットカードを利用して、1%以上の還元を狙う
- 今後はTポイントに統合?
ミニストップで得するクレジットカード・ポイントカード構成
ミニストップは、イオン系列のコンビニです。提示ポイントとしては、WAON POINTカード、WAONカード、モバイルWAON、イオンバンクカード、イオンカードがあります。
WAONポイントは、初期の頃はWAONで支払ったものに対して、200円につき1ポイントが還元されていました。しかし、2016年6月よりポイント制度が改変され、現金の利用、つまりWAONカードは提示のみでOKで、ポイントが貯まるようになりました。こちらも、200円につき1ポイントの還元です。還元率は0.5%と、Tポイントと同等の水準です。
貯めたポイントを利用するには会員登録が必要となります。
会員登録は、「smart WAON」というWAON POINT専用サイトで簡単に登録することができます。
https://www.smartwaon.com/pc/#/top
ミニストップでは、セブンイレブンやファミリーマート同様、お茶やお弁当など、特定の商品を購入の際にWAONポイントが数十ポイント還元のものがあります。
イオンカードもWAON POINTの機能がついている
WAON ポイントカードは年会費もかからず無料で作る事ができます。同じように、クレジットのイオンカードも、年会費無料で発行することができ、こちらはWAON POINTの機能も備えています。そして、このイオンカードは、年間100万円を利用したり、定期預金に預け入れをすることにより、年会費無料のゴールドカードにすることができます。
WAON POINTを積極的に使うなら、無料でゴールドカードにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ミニストップで買い物をするときにお得になるカード、まとめ
- WAON POINTは、2016年6月から提示するだけでポイントが貯まるようになった。200円につき1ポイント(0.5%還元)
- WAON POINT提示+クレジットカード払いでポイントの二重取りが可能
- イオンゴールドカードは、特定の条件をクリアで年会費無料のリッチなWAON POINTカードとなる
まとめ
各コンビニでは、提示するポイントカードと利用するクレジットカード
コンビニ名 | セブンイレブン | ファミリーマート | ローソン | サークルKサンクス | ミニストップ |
---|---|---|---|---|---|
ポイント名 | ANAマイル | Tポイント | Pontaポイント | 楽天ポイント | WAONポイント |
代表カード名 | ANAカード |
ファミマT |
Ponta |
楽天ポイント |
WAON |
提示で獲得 | – | 0.5% | 1% | 1% | 0.5% |
カード利用で獲得 | 1%〜1.5% | 1.5%〜 | 2% | 2%〜 | 1.5%〜 |