旅費で大きく占めるのは移動交通費です。特に飛行機は移動手段の中でも高いものですので、できるだけおトクに乗りたいものです。ANAの飛行機に安く乗る方法としては、予約をとても早くから行う「旅割」、ホテルと航空券をセットでおさえる「旅作」、株主優待券を利用する方法などがあります。
旅割には、「旅割75」「旅割21」など、搭乗日の75日前~21日前までに予約することで、おトクに購入可能な運賃の名称です。割引率としては軽く半額を超えるなど魅力的なのですが、変更が効かないなど、必ずしもメリットだけではありません。
使い勝手のよい株主優待券を手軽にゲットできる方法をご紹介します。
ANA株主優待券の基礎知識
ANAの株主優待券は、利用条件やルールが多数存在しますが、ざっくりと基本的なスペックとメリットをご紹介します。ANAの株主優待券の特徴は以下です。
- 株主になることで送られてくる
- 飛行機の予約を半額程度で可能(プレミアムクラスは、40%ちょいの割引率)
- 席さえ空いていれば、直前の予約でも割引が適用
- 予約の変更が自由自在
- 取り消し手数料がかからない(航空券購入後〜出発時刻前まで。ただし払戻手数料430円は発生)
- 出発時刻以降でも、運賃の約20%相当額が取り消し手数料で対応可能(普通に買うと、運賃額の100%)
こんなメリットが計り知れないANA株主優待券ですが、実は株主でなくても利用が可能です。要は、株主優待券を所有している人が得られる恩恵なのです。
株主優待券は、株主じゃない人も利用可能
ということで、ANA航空券の株主優待枠は、株主ではなく「株主優待券を所有している人が得られる恩恵」です。ANAの株を買っていればもちろんゲットできますし、ヤフオクやメルカリ、金券ショップでも購入することができます。
株主優待券の相場
株主優待券は年2回発行されます。発行月は5月下旬および11月下旬であり、それぞれ有効期限が半年となっています。
発行月は枚数が多いので供給が多くなります。また、それぞれの期限である5月末・11月末にも売れ残りの影響で供給があぶれます。このタイミングは、安く株主優待券を買える場合があります。
利用期限ギリギリの場合、メルカリなどで2000円程度で購入できる場合がありますが、安定的な相場としては3000円〜4000円程度です。
株主優待券の利用例
では、いったいどれくらいおトクになるのでしょうか? 仙台空港から那覇空港まで、直近で航空券を確保した場合の料金を見てみましょう。1週間くらい先の、仙台から沖縄までのプレミアムクラスの航空券の費用です。
普通に購入すると、正規料金は片道運賃で60,400円です。株主優待券を利用した場合、プレミアム株主優待割引で32,000円になります。10月末頃の株主優待券は2,500円くらいで買えますので、総額34,500円の支払いで、本来の60,400円の利用価値を得ることができます。 その差額、実に25,900円です。
プレミアムクラスでなくとも、運賃が半額になりますので、2,500円以上の差が出る航空券であれば、必ずおトクになります。どんなに短い路線でも恩恵を受けることができます。
直前の予約でも最大限の割引を受けられて、キャンセルや変更も可能、こんな破壊力バツグンのサービス、使わない手はないですよね。
普通席でも十分な恩恵
ちなみに、普通席では以下のような値付けです。56,800円。プレミアムクラスとの差額が3,600円なので、これくらいであれば、サービス内容や待遇を考えればプレミアムクラスを選びたいところではあります。
そして、普通席に対して株主優待券を使えば、きっちり半額の恩恵を受けることができます。この場合は、28,400円の割引です。プレミアムクラスが取れなかったとしても、かなりお得な運賃ですよね。
まとめ
株主優待券は、株主でなくとも手に入れることができます。金券ショップやネットオークションなどで手に入ります。国内線で、それなりに距離がある場合は、ぜひ活用してみてください。
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